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2012年08月10日

Cloud Partyのアバター制作

メタバースの横断者、雪丸です。またまた新しい仮想世界でのアバター制作を試してみました。


「Cloud Party」という仮想世界です。

・Cloud Party公式サイト
http://www.cloudpartytime.com/

・Cloud Party facebookページ
http://www.facebook.com/CloudParty

「Cloud Party」はfacebookアプリなのでブラウザで動くのが特徴です。ブラウザはChromeかFirefox推奨。
まだβテスト中なのでワールド内のコンテンツや機能は少ないようですけど、自作テクスチャやポリゴンモデルのアップロード機能などは実装されています。facebookアカウントが無くても基本的な機能は使えるようです。しかし自作CGデータをアップロードする場合はfacebookアカウントの認証が必須になってるようですね。


この画像左側のヘリコプターのような置物と中央のアバターは自分が作ってアップしたモデルです。右側の木製パーツやダンボール箱は、最初からCloud Partyで使えるプリセットのモデルです。
ボーンで変形しないモデルならOBJ形式のデータが使えます。ボーン変形が必要なアバターパーツの場合はCollada(.DAE)形式で3Dデータを出力する必要があります。
テクスチャはTGA形式を使用しました。

・アバター制作の大まかな流れ
アバターパーツを作るにはまず下記のCloud Party Forumsのリンクからボーンデータをダウンロードします。

http://forums.cloudpartytime.com/discussion/10/custom-content-avatars

どうやら公式データはMayaで作られているようで、ガイドモデルやリグがセットアップされているデータはMayaの.ma形式のみになっていますね。
しかしボーンのみのデータはFBX形式とCollada(.DAE)形式のものが用意されています。


今回、自分は3dsMAXでSecond Life Mesh用に作ったモデルをできるだけそのまま使う事にしました。ただ腕の角度はSecond Lifeだとまっすぐ水平に伸ばした状態だったんですけど、Cloud Partyの場合は斜め下の角度になっています。その辺は修正する必要がありました。
(まだ試してないんですけど、ボーン構造をCostume Typeとしてアップロードすれば、ボーン自体も自作の物を使えるのかもしれません)
それとCloud PartyのアバターパーツはHair、Head、Body、Top、Bottom、Shoes、Accessoryという風に分かれているので、オブジェクトをそのカテゴリ合うように分割する必要がありますね。そしてボーンに対してウェイト付けする作業をします。
3dsMAXでのシステム単位スケールは1単位=1センチメートル。3dsMAXから出力する時は、アバターパーツのオブジェクトを1つだけ選択して書き出します。この際ボーンは選択しません。


CGツールで作ったモデルやテクスチャをCloud Party側に読み込む場合は、BuildアイコンをクリックしてBuildモードに入り、そこからLibraryタブのUploadを選択してUpload用のウインドウを開きます。テクスチャと3Dモデルはここからアップロードします。


次はUploadタブの隣のCreateタブからMaterialを選択。マテリアルが作られるのでそれにテクスチャを割り当て。シェーダーはUnlit、Default、Metal、Glass、Skin、Hair、Cloth、Grassが用意されています。
法線マップや、スペキュラーマップも使用可能。

マテリアルの次はCreateタブからCostumeを選択し、アバターパーツの種類を指定します。そしてモデルとマテリアルを割り当て。これでアバターパーツ自体は完成した事になります。

その後はBuildモードを終了し、メインメニューのOutfitsアイコンをクリックして自作したアバターパーツを選択し着用。これでカスタムアバターになれます。

後発のメタバースだけあって、CGデータアップロードの手間はこれでも他の仮想世界より簡単になってますよ。


今回はほとんど時間を掛けずにアバター制作をしたので、修正したい所が色々残ってます。(言い訳w)
複数のシェーダーが使えるし、法線マップや、スペキュラーマップも使えるので時間を掛けて調整すれば、グラフィックのクオリティーはもっと上げられるはずですよ。

現段階のCloud Party全体の雰囲気は、簡易版Second Lifeといった感じです。しかしユーザー数は伸び悩んでいるように見えますね。別途で3DCGツールを使わないとアバターパーツの自作が出来ないというのがネックになっているのではないでしょうか。
元々3DCGをやっている自分としては、使い慣れた3DCGツールでアバター制作できるというのは有り難いんですけど・・・。
Cloud Partyが今後、盛り上がっていくのかどうか心配な所ではあります。




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追記:Cloud Partyは2014年2月21日でサービス終了の模様。
Webブラウザベースの3D仮想空間「Cloud Party」、米Yahoo!に買収されるもサービス終了が決定
  


Posted by 古葉雪丸 at 02:16Comments(0)Cloud Party